
HERON PRESTON
HERON PRESTON FALL WINTER 2020 IT’S ALL GOOD, IT’S ALL FUCKED
CATEGORY FASHION
09:09
「私は人間の知恵の可能性を信じています – 人は任務を遂行する時、それがどんなに困難に思えても、人間は底知れない知恵と革 新的能力を解き放ち、解決に導くことができるのです」
−クリスティアナ・フィゲレス(2010-2016 国連気候変動枠組条約事務局長)
HERORN PRESTON は 2020 年秋冬コレクションに「IT’S ALL GOOD, IT’S ALL FUCKED (順調に見えてるだけで、本当は最悪だ)」 というタイトルをつけました。これは、アメリカの詩人であるジュリアーナ・スパールのベストセラーであり、「詩的な抵抗」と呼ばれた「That Winter The Wolf Came」から引用された言葉です。
我々は希望と絶望が混合する日常の中で、個々の意識、信念やイディオロギーに疑問を持ち、「我々は何をしているのか」と自問自答しながら生活しています。 ヘロンは常日頃から、悪影響を及ぼすものを蔑ろにすることは簡単であるが、私たちの知恵を活かしてより良い世界と健康的な環 境を作り出したいという願いをこめて服作りをしてきました。 ファッション業界は、定着したシステムや考え方が挑戦される場所であり、ここから我々が始められることがあるはずだとヘロン は考えます。
「今の世界を歴史最大の建設現場として捉えてみてください。我々の世界はまだ進行中の作業現場と同じことです。一度解体して、 新しいソリューション、イノベーション、テクノロジーを駆使しより良いものに作り変えているのです。頭を使ってより良い世界 を想像し、それを現実へ具現化していく作業を繰り返しているのです」とヘロンは語ります。
郵便配達員からゴミ収集作業員まで色々な場面で着用されるワークウェアは、ストリートウェアの最もオーセンティックな形であ ると言えるでしょう。ヘロンはそんなワークウェアの役割や完全な機能美に魅了され、情熱を注いできました。今シーズンもリサ イクルナイロン、サーモシールドゴアテックスのスーツ、防水、通気性の良いコーデュロイパファージャケットが登場し、テーラ リングのアイテムには機能的なポケットや防水ジッパーが配されています。日本の建設労働者着にインスパイアされたワッフルデ ニム、ヒールに水準器のモチーフをフィーチャーしたレディースのフットウェア、触ると反応する膜で覆われたウールのフェルト など、ディテールにもワーク要素を取り入れています。
今後はブランドとしてトレーサビリティー制度を導入し、認証を受けた素材を使用していくことで、消費者が工場や製法、素材の 情報などを取得できるよう力を入れていきます。そのために新たに Uniform というラインを立ち上げ、サステイナビリティ問題に 関してリサーチ、研究開発に取り組んでいきます。
COLLABORATION:
BRITISH MINISTRY OF DEFENCE: 今シーズン、ヘロンは英国の国防省と共にアフリカでの密猟から動物を保護する野生動物保護プロ ジェクトとのコラボレーションを発表しました。 絶滅危機種の問題を白で表現したパッチワークを配したカーゴパンツとアウター ウェアを販売し、収益の一部を、国防省と直接協力する非政府団体・African Parks に寄付致します。
CATERPILLAR:アメリカンワークウェアの代名詞とも言えるキャタピラー社とのコラボレーションが実現しました。アウターウェア、 パーカー、T シャツ、ハット、そしてオーセンティックなストーマーブーツをヘロンのシグニチャーカラーであるオレンジで展開。 ヘロンは、ニューヨークの建設現場で目にした機能的なキャタピラーワークウェアと頑丈なブーツからインスピレーションを受け ました。我々の生活に必要なインフラの整備を行う労働者達を守るためのユニフォーム。作業場で労働者を安全で快適にサポート するキャタピラーの概念は、今回のコラボレーションに不可欠でした。CAT ワークウェアのデザインから機能、素材、複雑なディ テールを参考にし、キャタピラーのロゴを身に着けることは、街を建設するコミュニティの一部であることを表現しています。
KENNY SCHARF: 「次のコレクションの為の絵を探しに、ロサンゼルスのケニー・シャーフのスタジオを訪れました。彼の”Meanie from 1998” という絵をコレクションに使用しました。加えて、毎シーズン制作しているアイコニックなヘロン (サギ)のアートワ ークを特別ケニーに依頼しました。ブランドの設立時に発表したアイコングラフィックであるヘロン(サギ)をアーティストに依 頼したのは今回が初めてです。ケニー・シャーフは、バスキア、キース・ヘリング、アンディ・ウォーホルと共にニューヨークの イーストビレッジで名前を知らしめた世界的なポップアーティストです。 私は 2004 年からニューヨークに住んでいますが、彼は 当時から街の一部でした。私が彼の作品に初めて触れたのは美術館ではなくストリートでした。 反エリート主義者のビジョンがそ こにあります。」とヘロンは語ります。
「Meanie は私の語彙の一部で、多くのことを表現することができます。名前の通り Meanie (意地悪)なキャラクターなのですが、 この怒った怖い顔は悪を追い払う存在でもあるのです。古代文明でティキ像やトーテムポールが魔除けとして置かれていたのと同 じような感じです。私は見た人それぞれに私の作品を解釈してもらいたいと思って絵を描いています。時としてオーディエンスの 発言から学ぶこともあります」とケニーは語ります。
「私は人間の知恵の可能性を信じています – 人は任務を遂行する時、それがどんなに困難に思えても、人間は底知れない知恵と革 新的能力を解き放ち、解決に導くことができるのです」
−クリスティアナ・フィゲレス(2010-2016 国連気候変動枠組条約事務局長)
HERORN PRESTON は 2020 年秋冬コレクションに「IT’S ALL GOOD, IT’S ALL FUCKED (順調に見えてるだけで、本当は最悪だ)」 というタイトルをつけました。これは、アメリカの詩人であるジュリアーナ・スパールのベストセラーであり、「詩的な抵抗」と呼ばれた「That Winter The Wolf Came」から引用された言葉です。
我々は希望と絶望が混合する日常の中で、個々の意識、信念やイディオロギーに疑問を持ち、「我々は何をしているのか」と自問自答しながら生活しています。 ヘロンは常日頃から、悪影響を及ぼすものを蔑ろにすることは簡単であるが、私たちの知恵を活かしてより良い世界と健康的な環 境を作り出したいという願いをこめて服作りをしてきました。 ファッション業界は、定着したシステムや考え方が挑戦される場所であり、ここから我々が始められることがあるはずだとヘロン は考えます。
「今の世界を歴史最大の建設現場として捉えてみてください。我々の世界はまだ進行中の作業現場と同じことです。一度解体して、 新しいソリューション、イノベーション、テクノロジーを駆使しより良いものに作り変えているのです。頭を使ってより良い世界 を想像し、それを現実へ具現化していく作業を繰り返しているのです」とヘロンは語ります。
郵便配達員からゴミ収集作業員まで色々な場面で着用されるワークウェアは、ストリートウェアの最もオーセンティックな形であ ると言えるでしょう。ヘロンはそんなワークウェアの役割や完全な機能美に魅了され、情熱を注いできました。今シーズンもリサ イクルナイロン、サーモシールドゴアテックスのスーツ、防水、通気性の良いコーデュロイパファージャケットが登場し、テーラ リングのアイテムには機能的なポケットや防水ジッパーが配されています。日本の建設労働者着にインスパイアされたワッフルデ ニム、ヒールに水準器のモチーフをフィーチャーしたレディースのフットウェア、触ると反応する膜で覆われたウールのフェルト など、ディテールにもワーク要素を取り入れています。
今後はブランドとしてトレーサビリティー制度を導入し、認証を受けた素材を使用していくことで、消費者が工場や製法、素材の 情報などを取得できるよう力を入れていきます。そのために新たに Uniform というラインを立ち上げ、サステイナビリティ問題に 関してリサーチ、研究開発に取り組んでいきます。
COLLABORATION:
BRITISH MINISTRY OF DEFENCE: 今シーズン、ヘロンは英国の国防省と共にアフリカでの密猟から動物を保護する野生動物保護プロ ジェクトとのコラボレーションを発表しました。 絶滅危機種の問題を白で表現したパッチワークを配したカーゴパンツとアウター ウェアを販売し、収益の一部を、国防省と直接協力する非政府団体・African Parks に寄付致します。
CATERPILLAR:アメリカンワークウェアの代名詞とも言えるキャタピラー社とのコラボレーションが実現しました。アウターウェア、 パーカー、T シャツ、ハット、そしてオーセンティックなストーマーブーツをヘロンのシグニチャーカラーであるオレンジで展開。 ヘロンは、ニューヨークの建設現場で目にした機能的なキャタピラーワークウェアと頑丈なブーツからインスピレーションを受け ました。我々の生活に必要なインフラの整備を行う労働者達を守るためのユニフォーム。作業場で労働者を安全で快適にサポート するキャタピラーの概念は、今回のコラボレーションに不可欠でした。CAT ワークウェアのデザインから機能、素材、複雑なディ テールを参考にし、キャタピラーのロゴを身に着けることは、街を建設するコミュニティの一部であることを表現しています。
KENNY SCHARF: 「次のコレクションの為の絵を探しに、ロサンゼルスのケニー・シャーフのスタジオを訪れました。彼の”Meanie from 1998” という絵をコレクションに使用しました。加えて、毎シーズン制作しているアイコニックなヘロン (サギ)のアートワ ークを特別ケニーに依頼しました。ブランドの設立時に発表したアイコングラフィックであるヘロン(サギ)をアーティストに依 頼したのは今回が初めてです。ケニー・シャーフは、バスキア、キース・ヘリング、アンディ・ウォーホルと共にニューヨークの イーストビレッジで名前を知らしめた世界的なポップアーティストです。 私は 2004 年からニューヨークに住んでいますが、彼は 当時から街の一部でした。私が彼の作品に初めて触れたのは美術館ではなくストリートでした。 反エリート主義者のビジョンがそ こにあります。」とヘロンは語ります。
「Meanie は私の語彙の一部で、多くのことを表現することができます。名前の通り Meanie (意地悪)なキャラクターなのですが、 この怒った怖い顔は悪を追い払う存在でもあるのです。古代文明でティキ像やトーテムポールが魔除けとして置かれていたのと同 じような感じです。私は見た人それぞれに私の作品を解釈してもらいたいと思って絵を描いています。時としてオーディエンスの 発言から学ぶこともあります」とケニーは語ります。